子供 不整脈。 心配のいらない不整脈といわれたが、頻度が増し、心配である

[6] 怖い不整脈と怖くない不整脈

子供 不整脈

子どもの心臓病はほとんどが生まれつきのものですが、必ずしも誕生してからすぐに見つかるとはかぎりません。 成長とともに症状が出てくることもあり、サインを見逃さないことが大事です。 サインのひとつである不整脈が、3歳児健診や学校の健診で見つかることがよくあります。 子どもに不整脈が見つかった場合、どう対処すればよいでしょうか。 誕生した赤ちゃんの100人に1人になんらかの先天的な問題があり、そのうちの3分の2が治療を要するといわれています。 心臓には4つの部屋(左右の心室、左右の心房)があり、中隔(ちゅうかく)という壁で仕切られています。 先天性心疾患は「中隔に穴が開いている」、心室と心房の間の血液の通り道である「弁に異常がある」、「心室が1つしかない」などさまざまです。 穴の大きさにもよりますが、おおむね穴から血液がもれるので心臓に負担がかかり、赤ちゃんは息づかいが荒くなり、汗をたくさんかきます。 また、ミルクを飲む量が少なくなってしまうので体重が増えません。 出生時あるいは出生後の検診などで発見されることが多く、できれば生後3か月くらいまでに気づいて早めに受診することが大切です。 その規則的なくり返しのリズムに乱れを生じるのが不整脈です。 3歳児健診や学童期の学校健診で不整脈が見つかった場合、心臓病をはじめ、心筋の異常、先天性の疾患、高血圧、甲状腺機能亢進症など、治療を必要とする病気の発見につながることがあります。 そのひとつが「洞性(どうせい)不整脈」です。 これは心拍数が息を吸うときに増え、吐くときに減る呼吸性のものです。 心拍数が1分間に幼児や小学生なら50〜60回以下、中学生なら45回以下と少なく、子どもによくみられる生理的なものです。 失神をするほど強くなければ良性の不整脈とされ、回数が多くなければ心配はいりません。 長くスポーツをしている子どもにみられることがあります。 洞結節以外の所から刺激が出て不整脈になるものを「期外収縮」といいます。 子どもの場合は、運動をすると消えてしまう場合が多く、問題はありません。 しかし、運動をすると不整脈が増す場合は病気が隠れていることがあるので、さらに精密な検査が必要になります。 健診で指摘を受けたときは早めに受診をし、定期的な観察をしていきましょう。 胸が痛い、息苦しいと訴えるなど気になる症状があるなら、迷っているよりは受診して異常がないことを確かめたほうが安心です。 (監修:医療法人社団秀志会 松平小児科院長 松平隆光/2012年10月25日).

次の

子どもの不整脈 注意が必要なのはこんなとき

子供 不整脈

子どもの不整脈はこんな病気 一般的には、心臓の動き 脈 が不規則な状態をと考えがちですが、医学的には、心臓の動きが異常に速すぎたり 頻脈性不整脈:ひんみゃくせいふせいみゃく 、遅すぎたりするもの 徐脈性不整脈:じょみゃくせいふせいみゃく 、あるいは異常な動きをする可能性のあるものも不整脈に含まれます。 そして、子どもの不整脈は成人と異なる特徴があります。 1 子どもの年齢別にみる不整脈 成人と同じように、子どもにもさまざまな不整脈が見られますが、その成長時期によって特徴があります。 胎児期 胎児でも各種の不整脈が認められ、重症な不整脈では胎児死亡の原因になったり、胎児治療が必要になったりすることもあります。 新生児期、乳児期 生後間もない新生児にも上室期外収縮などの不整脈がしばしば見られますが、多くの場合、数日以内に自然消失します。 しかし、新生児期や乳児期の上室頻拍、心房粗動 小児では心房細動は術後症例以外にはまれです などの頻脈性不整脈は成人より短時間で心不全になるので早期に積極的な治療が必要です。 幼児期以降 幼児期では不整脈の頻度は減少しますが、その後、年齢とともに不整脈の頻度は徐々に増加します。 上室期外収縮、心室期外収縮、1度~2度房室ブロック、完全右脚ブロック、WPW症候群などの不整脈が増加しますが、症状が出ることはまれです。 学校心臓検診では、健康と思われる児童生徒のなかにこのような無症状の不整脈が多く発見されます。 小学生は1%前後、中学生は1. 5%前後、高校生は2%前後に何らかの不整脈が見られます。 ただ、学校心臓健診などで発見される多くの子どもの不整脈は、明らかな基礎心疾患を認めず、運動制限が必要な症例は多くありません。 また、特に医師の定期健診を受ける必要のないものもあります。 しかし、まれに心室頻拍や上室頻拍なども見られますが、心拍数が非常に多いと動悸やめまい、まれに失神や突然死などが見られることがあります。 こうした症状がある場合や、運動によって誘発される不整脈は専門医と相談して下さい。 2 先天性心疾患に関連する不整脈 先天性心疾患にはそれぞれの疾患で特有な不整脈を認めることがありますが、不整脈によっては状態が悪化する場合もあります。 先天性心疾患の術後には完全右脚ブロック、上室期外収縮、心室期外収縮、房室ブロックなどの不整脈が認められることがあります。 多くの症例では経過観察だけでよいと思われますが、まれに心室頻拍、上室頻拍、心房粗動、心房細動、洞不全症候群 どうふぜんしょうこうぐん など重篤な不整脈を合併することもあります。 その場合には治療が必要となることが多いので、主治医や専門医と相談して下さい。 術後、数年経っても不整脈が新しく出現することもありますので術後も長期間の経過観察が必要です。 3 遺伝子異常に基づく不整脈 先天性QT延長症候群、カテコラミン感受性多形性心室頻拍、催不整脈右室心筋症、ブルガダ症候群などと呼ばれる注意が必要な不整脈があります。 幸いにして頻度の低い不整脈ですが、原因となる遺伝子異常が発見されています。 このような不整脈は、運動中や睡眠中に突然、心室頻拍や心室細動が出現し、失神や突然死することがあります。 家族性に出現することもありますので、家族や家系の病歴にも注意しましょう。 先天性QT延長症候群などでは、遺伝子異常の種類に合わせた治療も行われています。 今後も遺伝性不整脈では責任遺伝子がさらに新しく発見されることが考えられます。 予防の基礎知識 子どものの症状は軽いことが多いのですが、失神や突然死のリスクのある不整脈では慎重な管理が必要です。 特に、運動中または運動直後に症状がある場合には注意が必要で、不整脈に起因するものでないかどうか検討しなければなりません。 失神や突然死などの予防のためにも、以下のような検査や治療法があります。 1 運動負荷試験 運動によって誘発される不整脈は何らかの運動制限が必要な場合があります。 そこで、作為的に運動負荷をかけることで、注意すべき不整脈かどうかを確認します。 運動負荷試験にはトレッドミル負荷試験やエルゴメータ負荷試験などがあります。 中学生以上ではマスター2階段試験では十分な負荷がかからないことが多く、また負荷中の心電図が観察できませんので上記の負荷試験が望ましいと思います。 2 薬物治療 さまざまな抗不整脈薬が治療に使用されています。 抗不整脈薬治療は専門医と相談して、適切な管理を受けて下さい。 3 アブレーション治療 カテーテルを使用して不整脈の原因となる部位を焼いて、不整脈を治療する方法です。 上室頻拍や心室頻拍などの治療に行うこともあります。 4 ペースメーカ治療 完全房室ブロックや洞不全症候群のように脈が遅すぎる場合には心拍数を正常にするペースメーカを、また心室頻拍や心室細動のように生命に関わるような不整脈には植え込み型徐細動器 ICD を体内に植え込むこともあります。

次の

【不整脈の症状と原因】不整脈と診断されたら知っておくべきこと

子供 不整脈

心臓の動きと心電図 通常心拍のリズムというのは洞結節というところで調節され、それが房室結節へと伝えられています。 この際に心房 心臓の上の部屋 を収縮させています。 房室結節に到達した興奮はHis束やプルキンエ繊維といった刺激伝導系と呼ばれる所を通って心室 心臓の下の部屋 を収縮させます。 この心臓の興奮は電気によって伝えられているので、心電図で心臓の異常を調べることができます。 正常では心房の興奮がP波としてなだらかな山がはじめに見られ、続いて心室が興奮する際に一旦ベースとなっている線から落ち込み Q波 、その後急激に山ができます R波。 そして興奮が心室全体に行き渡るとQ波と同じように落ち込みが生じ S波 、心室の収縮がもとに戻る際にもう1つなだらかな山 T波 を形成します。 ですので、興奮がうまく伝わっていなかったりすると心電図に異常が現れてきます スポンサーリンク 発作性上室性頻拍 PSVT 突然に心拍数が上がり、さらに突然元の心拍に戻るものです。 PSVTでは洞結節ではないところから房室結節へと興奮が伝えられ、心房と心室が同時に興奮してしまうという減少が起こっており、心電図上ではP波がQRS波に埋もれてしまっている様子が見られます。 心拍のリズムは整っており、1分間に140~200回の心拍が認められます。 発作が起こったときに血液循環が悪くならないようであれば、 息を吸って少しの間こらえるというValsalva法という処置や頸動脈を圧迫したり、顔を水につけるといった方法で発作が治まってくることが多いです。 発作と同時に血圧が低下したり失神、意識障害や冷や汗が見られる場合にはカルディオバージョンという処置を行うことが多いです。 関連記事: 心室頻拍 VT 動悸や息切れ、めまい、失神、意識消失が見られ、心電図上で規則正しく幅の広いQRS波が見られる場合にはVTが疑われます。 VTは 大人が発症すると心室細動 VF に移行することもある大変危険な疾患ですが、特に基礎疾患のない場合は症状が出てこなかったり、頻拍 心拍数100以上 が30秒も続かないことが多く 非持続性VT 、治療も経過観察が行われたりすることが多いです。 小児循環器の医師によると子供、特に高校生までの間に一定の割合で見られることがあるようです。 それほど急を要する事は多くありませんが、素人考えで判断してしまうのは危険ですので、健康診断などで指摘された場合にはきちんと専門医に診てもらうようにしましょう。 関連記事: スポンサーリンク QT延長症候群 LQTS 先天性と二次性があり、先天性の場合は小児や若年者の発症が多く、家族内発生が見られます。 すなわち、 父親、母親、兄弟などにも同じような症状が見られることがあります。 運動したり驚いたりすることが引き金となって失神発作を繰り返します。 失神していない状態で心電図を取ってみると心室の興奮の始まりであるQ波と心室の収縮が戻ることを示しているT波の間が延長していることが分かります。 QT延長はtorsade de pointes TdP、トルサード・ポアン という状態に移行することがあります。 TdPは心電図上でねじれるような波形を示し、多くの場合は自然に停止しますが、一部は心室細動を起こして突然死してしまうこともあります。 二次性の場合、特に小児は吐いたり下痢をしたりすることで体内のK カリウム が不足することでLQTSとなる場合もあることから、K製剤を投与したり、LQTSの原因となっているものを取り除く、補正するといったことが行われます。 関連記事: まとめ いかがだったでしょうか。 経過観察で済むものから命にかかわるようなものまで紹介しましたが、いずれも心電図を見たり、心音を聴いたりすることによって正確な診断を行う必要があります。 健康診断で引っかかったり日常的にめまいや失神を起こしている場合には、できるだけ早めに小児科や循環器内科を受診することをおすすめします。

次の