ブラフマー ストラ。 ブラフマー

Fate/Grand Orderにおける『マハーバーラタ』のアルジュナについて(雑記)

ブラフマー ストラ

アシュヴァッターマンとブラフマシラーストラ アシュヴァッターマンが父のドローナから学んだブラフマシラーストラ()の知識は断片的なものだった。 断片的な知識といえば、アビマニユもChakravyuhaに対しては断片的な知識しか持っていなかった。 アビマニユはChakravyhaに突入する方法を知っていたが、中から抜け出す方法は知らなかったのだ(これが原因で彼は死ぬ)。 同様に、アシュヴァッターマンはブラフマシラーストラを発動させる方法は知っていたが、これを収める方法は知らなかった。 Chakravyuhaとブラフマシラーストラの両方に対する完全な知識を持っていたのはアルジュナだけであった。 ドローナがブラフマシラーストラを収める方法をアシュヴァッターマンに教えなかったのは、神器の発動方法と収める方法を両方知っていれば、それを何度も使うことが出来てしまうからだ。 ドローナはそれを望まなかった。 ブラフマシラーストラが一度放たれると、放たれた相手が消滅するだけではなく、その地域全体に12年間の飢饉が訪れるとされている。 二度放たれると、海の水全体が蒸発してしまうと言われている。 戦士としての能力 マハーバーラタのウドヨガ パルヴァにおいて、ビーシュマはアシュヴァッターマンを称して、「一度に六万人を相手に出来る戦士」と述べた。 「 アシュヴァッターマンはあらゆる戦闘の技術と武器の使い方を熟知した、最強の弓術手である。 ガンディーヴァの使い手アルジュナ同様、彼から放たれた矢は貫通して何人もの人々を貫く。 もし望めば三界を消滅させることも可能である。 隠棲し、禁欲生活を送りながら、彼は怒りと力を蓄えていった。 ドローナからすべての神器を受け継いだ彼は、弓の一引で巨大な山をまっぷたつにすることができる。 ユガの終末の炎のような怒り、獅子のような首、まばゆい光を備えた彼は、バラタ族の大戦の生き残りを皆殺しにしていくだろう。 」 ドローナパルヴァでは彼の技能について、より詳しい記述がある。 「 アシュヴァッターマンは全ての神器を熟知している。 彼は第二のドローナであり、武具の知識についてはカルナに並び、戦闘においてピュランダラと並び、知恵においてに並ぶ。 若さは山に匹敵し、膂力は炎に匹敵する。 大洋のように重く、怒りは蛇の猛毒のようである。 最高の戦車乗り、力強い射手である彼は、疲弊することはない。 風のように素早く、怒り狂ったヤマのように戦場を駆け抜ける。 彼が無数の矢を放つと、大地は揺らぐ。 くじけぬ武勇を持った英雄は疲れを知らぬ。 ヴェーダと弓に清められ、あらゆる兵器を使いこなす彼はまさに、ダシャラタの息子ラーマのようである。 大海のような彼を、何者も動じさせることはできない。 K M Ganguly 1883-1896. sacred-texts. com,October 2003,Retrieved 2014-02-11• K M Ganguly 1883-1896 sacred-texts. com,October 2003,Retrieved 2014-02-11• 、2019年6月28日閲覧。 、" … アシュヴァッターマンの名前は、「馬」を意味するアシュヴァに、「力」を意味するスターマンがくっついたもの。 … "• K M Ganguly 1883-1896. sacred-texts. com,October 2003,Retrieved 2013-11-14• 、平凡社。 K M Ganguly 1883-1896. sacred-texts. com,October 2003,Retrieved 2014-02-11• L Shastri. "The Siva Purana - The Complete Set in 4 Volumes". Motilal Banarsidass Publishers Pvt Ltd; 2008 Edition• Smith, John. Penguin Books, 2009, p. 565• Smith, John. Penguin Books, 2009, p. 565• K M Ganguly 1883-1896. sacred-texts. com,October 2003,Retrieved 2014-07-04• Kumara Vyasa Kumara Vyasa Mahabratha,August 2014,Retrieved 2014-08-1.

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ダルマ・シャーストラとは

ブラフマー ストラ

4つの顔を持ち、それぞれの顔は四方を向いているとされる。 ブラフマーは時にに語られる創造神であると同一視され( ())、またや宇宙の卵である ()との関連が指摘されることもある。 ブラフマーはヴェーダ後の時代になって ()やの神話の中で存在感を増した。 叙事詩の中で彼はの性格を引き継いでいるとされることもある。 、とともにトリムルティの一角を担うが、古代の文献ではブラフマーの含まれない3柱を最高神の3人組に数えている。 ブラフマーはしばしば宇宙と様々な生物の創造主であると語られる。 しかし一方で、いくつかのプラーナではヴィシュヌのから生えるから生まれたとされている。 他にもシヴァから、あるいはシヴァの様相の1つから生まれたとするプラーナもあれば 、最高神の1柱であると語られる場合もある。 ではブラフマーはしばしば、他のすべての神々とともに ()(形のある)あるいは ()(形のないブラフマン)であるとみなされる。 現代のヒンドゥー教ではブラフマーは人気のある神格とは言えず、ヴィシュヌやシヴァと比べトリムルティの中での重要性も低い。 ブラフマーは古代の聖典の中では礼賛されているものの、では重要な神として人々の信仰を集めることは稀であった。 そのためインドにあるでブラフマーを奉るものは少ない。 最も有名なものとしては、の ()が挙げられる。 ブラフマー寺院はインド国外にも存在し、の などが有名である。 、 ()のブラフマー像。 12世紀のもの。 ブラフマーという名前の由来ははっきりしない。 ヴェーダ時代(紀元前1500-500年)の文献には「絶対的現実」という上の概念を意味する「」と、バラモン教の聖職者を意味する「」がともに登場しており、このことがブラフマーという名前の由来の特定を妨げる一因となっている。 ブラフマーという名前の神格はヴェーダ時代の後半に登場している。 「ブラフマン」は中性で抽象的、的なヒンドゥー教の概念であり 、一方の「ブラフマー神」はヒンドゥー神話に多く登場する男性神のなかの1柱である。 「ブラフマン」というコンセプトはブラフマー神の登場よりもずっと古く、学者の中にはこの「特徴を持たない普遍的な原則」であるブラフマンを擬人化し目に見える象徴としたものとしてブラフマー神が登場したのだと仮定する者もいる。 ()では「ブラフマン」というのは男性と中性という2つのいずれかでありえる。 歴史 [ ] ヴェーダ時代 [ ] ブラフマーがヴィシュヌもシヴァとともに描写されている最も早い段階の記述は、紀元前10世紀の後半に編纂されたと考えられるの5章に見られる。 汎神論をテーマとするクツァーヤナ賛歌は人の魂をブラフマンであると主張し、その絶対的現実、普遍の神は生きとし生けるすべての存在の中に宿るとしている。 (魂、我)はブラフマーであることと同等であり、ブラフマンの様々な顕現であることと同等であると展開する。 いわく、「汝はブラフマーである。 汝はヴィシュヌである。 汝は(シヴァ)である、汝は、、、であり、汝は全てである」。 マイトリー・ウパニシャッドの5章2節ではブラフマー、ヴィシュヌ、シヴァはそれぞれが3つの ()と関連づけられている。 グナとはすべての生物に見いだすことのできる性質、精神、生来の傾向であるとされ 、世界は暗質(タマス)から生じたと語られている。 その後世界はそれ自体の作用により活動し激質(ラジャス)となり、そして精錬、純化され純質(サットヴァ)となった。 これら3つのグナのうち、ブラフマーにはラジャスが関係づけられており、ルドラ、ヴィシュヌがそれぞれタマス、サットヴァを受け持つ。 マイトリー・ウパニシャッドはブラフマーをトリグナ理論の1要素に当てはめてはいるものの、後のプラーナ文献に見られるようなトリムルティの1要素としては描写していない。 ヴェーダ後 [ ] プラーナの神話ではブラフマーは(ヘビ)の上で眠るヴィシュヌの臍から生えた蓮から生まれ出る。 ヴェーダ後のヒンドゥー教では様々な宇宙進化論(創造神話)が語られ、その多くにブラフマーが関わっている。 インドの宇宙進化論にはサルガ(最初の創造)とヴィサルガ(第二の創造)という考え方が存在する。 これはインド哲学の持つ2つの現実、すなわち普遍的、形而上的な現実と常に変化する認識可能な現実というコンセプトに関係している。 そして後者は際限なく循環を繰り返しているとされ、すなわち我々の認識する宇宙、生命は継続的に創造され、進化し、霧消してそしてまた創造される。 ブラフマンなのか、なのかなのか、ヴェーダの中でも最初の創造者に関して様々な議論が見られる。 一方でヴェーダ、あるいはヴェーダ後の文献では第二の創造者に関する議論も展開されており 、場合によってはそれぞれの宇宙のサイクル(、 kalpa)ごとに違う神や女神が第二の創造者となるのだと語られる。 マハーバーラタやプラーナ文献に語られるように、また多くの研究がそう結論しているようにブラフマーは第二の創造者であると考えられている。 ブラフマーは全ての形ある物を創造したが、しかし原初の宇宙は創造しなかった。 ()(のプラーナ)にはブラフマー神は原初の海から生まれたという言及が複数見られる。 このプラーナによれば、ブラフマーは時間と宇宙が生まれた瞬間にハリ(ヴィシュヌのこと)の臍から生える蓮の中に出現する。 この時ブラフマーは寝ぼけており、宇宙をひとつにまとめるだけの力を発揮できる状態ではなかった。 混乱の中で彼は修行者となって瞑想にはいる。 すると自分の心の中にいるハリ(ヴィシュヌ)の存在に気が付き、宇宙の始まりと終わりを見る。 するとブラフマーは世界を創造する力を取り戻す。 ブラフマーはその後とをつなぎ合わせて、めまいのするほど多くの生物と、複雑極まりない因果関係を作り上げた。 したがってバーガヴァタ・プラーナは(真実を覆い隠す目に見える物)を作り出す能力をブラフマーに認めている。 ブラフマーは天地創造のため全てに善と悪を吹き込み、物質と魂を作り、始まりと終わりを作った。 対照的にシヴァ派のプラーナではブラフマーとヴィシュヌは(シヴァとパールヴァティの融合した神)から誕生したと語られている。 あるいは、ルドラ(シヴァの前身)がブラフマーを創造したり、またはカルパごとにヴィシュヌ、シヴァ、ブラフマーが持ち回りでお互いを創造するとされる。 従ってほとんどのプラーナ文献ではブラフマーに与えられた創造の力はより高次の神の力や存在に依存している。 プラーナ文献はブラフマーを時間を創造する者としている。 プラーナでは人間の時間とブラフマーの時間が関連づけられており、たとえばマハーカルパ(、宇宙の寿命)はブラフマーにとっての1昼夜であるとする。 様々なプラーナに語られるブラフマーの描写は多岐にわたり、一貫性に乏しい。 例えば ()では女神であるパールヴァティが「宇宙の母」と呼ばれており、彼女がブラフマーを含む神々と3つの世界を創造したと語られている。 そしてスカンダ・プラーナではパールヴァティが3つのグナ(サットヴァ、ラジャス、タマス)をプラクリティ(物質)と結び付けて認識可能な世界を作り上げたことになっている。 ブラフマーがラジャスに対応する神であるというヴェーダ時代の議論はプラーナ文献や、タントラの中でも展開されている。 これらの文献では(ブラフマーの配偶神)がサットヴァ(純質。 調和や善、平和的な性質)であるとされ、それによりブラフマーのラジャス(激質。 良くも悪くもなく、動的な性質)が補完されると語られる。 偶像に見られる特徴 [ ] ブラフマーの描かれた19世紀の。 4つの頭と4本の腕、赤ら顔の老人がヴェーダ、杓、蓮を手に持っている。 ブラフマーは通常4つの顔に4本の腕を持った姿で描かれる。 4つの顔はそれぞれ東西南北を向いているとされる。 武器ではなく、知識や創造を象徴するものを手に持つ。 ブラフマーの4つの口からはそれぞれ1つずつ、計4つのヴェーダが紡がれたとされている。 しばしば白いひげを蓄えた姿で描写され、これはリシ(聖仙)たちのような経験と知識を備えていることを象徴する。 蓮の上に座り、白い服(あるいは赤か桃色の服)をまとい、彼のヴァーハナ(乗り物とされる動物)である白鳥のハンサが描かれる。 寺院や ()(偶像)のデザインに関する古代の文献、マーナサーラ・シルパシャーストラ( ())の51章では、ブラフマー像は金色に仕上げられるべきであると言及される。 さらには4つの顔に4本の腕、ジャタ・ムクタ・マンディータ(修行者に特徴的なもつれた髪)、そしてという特徴を取り入れることを進めている。 2つの手には救いを与える(手の形)と願いを与えるムドラーをとらせ、それぞれの手には水の器、数珠、杓(ヤジュニャの儀式で用いるもの)を持たせるとしている。 ブラフマー単独でもいいが、配偶神を並べるときはブラフマーの右にサラスヴァティ、左にを配置することを進めている。 ブラフマーの配偶神はサラスヴァティであるとされる。 彼女はブラフマーの力の源であり、創造の手段であり、ブラフマーの行動を促すエネルギーであると考えられている。 寺院 [ ] のブラフマー像。 タイでは () と呼ばれている。 、中部のに位置する(9世紀)にもブラフマーを奉る寺院があり、寺院群の中でも最大級の3つの寺院のうちの1つである。 ちなみに3つの内最大の物はシヴァに捧げられた物で、残りの1つはヴィシュヌ寺院である。 ブラフマー寺院はシヴァ寺院の南に位置している。 、のにはブラフマー像があり、今日でも信仰を集めている。 タイの政庁()の金色のドームにも ()(タイでのブラフマーの呼び名)の像が存在する。 () []の寺院、ワット・ヤイ スワンナーラームにある18世紀はじめの絵画にはブラフマーが描かれている。 「デーシャ」はサンスクリット語で「国」を意味する。 東アジア [ ] ブラフマーはにおいては一般的な神であり、、には多くの寺院がある。 中国語圏では「 ()」、では「ツァンパ」( Tshangs pa)、では「」という名で知られる。 関連項目 [ ] ウィキメディア・コモンズには、 に関連するカテゴリがあります。 () - ブラフマーが持つとされる投擲武器。 注釈 [ ] []• はヒンドゥー教のトリムルティというコンセプトは、という1柱の神の持つ3つの性格についての古代の宇宙論的な、儀式的な思索から発展したのではないかとしている。 は3度、あるいは3倍誕生し、3倍の光であり、3つの体と3つの地位を持つとされている (アグニは火であり光であり日である)。 一般的なトリムルティとされるブラフマー、ヴィシュヌ、シヴァの他には古代や中世の文献には「、ヴィシュヌ、ブラフマナスパティ」や、「アグニ、インドラ、」、「アグニ、、アーディティヤ」、「マハーラクシュミー、マハーサラスヴァティ、マハーカーリー」等といった組み合わせが見られる。 ブラフマー神は主にヴェーダ後の文献に登場する。 参考文献 [ ]• Elizabeth Dowling and W George Scarlett 2005 , Encyclopedia of Religious and Spiritual Development, SAGE Publications, page 204• David Kinsley 1988 , Hindu Goddesses: Vision of the Divine Feminine in the Hindu Religious Traditions, University of California Press, , pages 55-64• Alf Hiltebeitel 1999 , Rethinking India's Oral and Classical Epics, University of Chicago Press, , page 292• Barbara Holdrege 2012 , Veda and Torah: Transcending the Textuality of Scripture, State University of New York Press, , pages 88-89• In the Upanishads, Brahman becomes the eternal first cause, present everywhere and nowhere, always and never. Brahman can be incarnated in Brahma, in Vishnu, in Shiva. To put it another way, everything that is, owes its existence to Brahman. In this sense, Hinduism is ultimately monotheistic or monistic, all gods being aspects of Brahman"; Also see pages 183-184, Quote: "Prajapati, himself the source of creator god Brahma — in a sense, a personification of Brahman... , the connection between the transcendental absolute Brahman and the inner absolute. James Lochtefeld, Brahman, The Illustrated Encyclopedia of Hinduism, Vol. 1: A—M, Rosen Publishing. , page 122• James Lochtefeld, Brahma, The Illustrated Encyclopedia of Hinduism, Vol. 1: A—M, Rosen Publishing. , page 119• Gopal, Madan 1990. Gautam. India through the ages. 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Fate/Grand Orderにおける『マハーバーラタ』のアルジュナについて(雑記)

ブラフマー ストラ

30日…うん、まだクリスマスだな!!(迫真) いやお待たせしてスミマセン(汗) 年末という事もあり、会社の忘年会や最後の追い込み、あとは書き直しとか書き直しとかどこで区切るかとかで時間がかなりかかりました。 恐らくこれが、今年最後の更新となると思います。 なので少しお時間をもらいまして、少々お付き合いください。 自分は初め、何となくの思い付きでこの『施しの英雄』を書き始めました。 ですが皆様からの予想以上の評価、『面白い』『続きが読みたい』との励ましや、『ここは少し変えたほうが良いのでは?』『インド神話、カルナさん関係の逸話はこんなのがあるよ』との意見や誤字報告もたくさん(毎回すごい見直してるんですが…(汗)いただき、自分はこの作品を作者一人ではなく、読んでいただいている読者の皆様と一緒になって作り上げていっているものだと思ってます。 (無論、『もっと愉悦を!』『ワインの味が変わらねぇぞ!!』な愉悦部も、じゃんじゃん募集しています) 更新速度もそこまで早くなく、物語の進みも遅い作者ではありますが、一歩一歩ちゃんと踏みしめて、止まらず歩み続けようと思っていますので来年もどうか、このカルナさんを主役とした、原作hsdd『施しの英雄』をよろしくお願いします。 その建物の上を、須佐が起こす神風の如きにて疾走するカルナ。 「…ここにもいないか」 この地に引きずり込まれた際、背後にいたはずの弥々の気配はすでになく、急ぎカルナは彼女を探し出そうとしたのだが…空さえ飛び、弓兵でもあった彼の眼を持ってすれば、人探しなど容易く出来る。 しかしすでにこの異界に入り込んで、30分程が経過していた。 急にカルナは見渡していた建物から飛び降りる。 直後、爆発音と共に先程までいた家屋が倒壊したではないか。 身軽な曲芸師のように、ふわりと地面に降り立つカルナを待っていたのは、手を前に掲げるかのようにする男…だけではない。 大勢の様々な国籍の者が、彼を取り囲んでいた。 「へへ、追いかけっこは終わりか使者サマ?チョロチョロ逃げ回りやがってよぉ!!」 先程家屋を倒壊させたリーダー格と思える男が吠え立て、周囲もその声に釣られ、思い思いにカルナを罵倒する。 それは聞く者によっては激昂し、中にはこの暴力的ともいえる人の数に、委縮する者もいるだろう。 「逃げたわけではない、探していただけだ。 何よりお前達の相手など、時間の無駄だ」 だがこの男に、『貧者の見識』を携えたこのカルナに、まるで中身のない言葉など無意味。 『クシャトリヤとして、オレは戦う意志の無いお前達と矛を交えるわけにはいかない』と、いつものように言葉少なく返すカルナ。 そう、彼らにはそもそも戦う意志など、はなから存在しないのだ。 彼らは殺し合いをしに来たのではない。 ただ一方的に、曹操から言われた通りに、嬲りに来ただけだ。 カルナの自覚の無い煽りに、彼は顔を真っ赤にさせ頭上に手を掲げ合図する。 それはこのリーダー格と見える男もまた同じ。 これが選ばれた俺達の力だと、彼は再び吼える。 ニタニタと下卑た笑みを浮かべ近づく彼らに、カルナは待てと告げる。 その眼には疑問が浮かんでいた。 「そもそも何故、お前達はオレを攻撃する?オレにはその理由が、皆目見当がつかないのだが」 「んだよ、そんなの決まってんだろ?俺達は 英雄 ・・ だぞ?」 人外である妖狐と仲睦まじくしていた。 だから殺す。 英雄である自分達に恥を掻かせた。 だから殺す。 イケメンが気に食わない。 だから殺す。 誰かを虐めるのが気持ちいい。 だから…殺す。 すでに勝った気でいるのか、彼らはどこか和気あいあいとした雰囲気すら見せ、そうカルナに告げる。 他者を貶める悦楽はどうやら、つい最近までただの一般人であったはずの彼らをここまで堕落させるのに、そう時間を与えなかったらしい。 その様子を黙って聞いていたカルナの手にはいつの間にか、黄金に輝く日輪をモチーフにしたと見れる装飾が施され、長身の彼すら超える長さの槍が握られていた。 「…もう一つ、問わせてもらおう。 お前達は自らを英雄と称したな?では何を持って、その誉れを掲げんとする」 「ハァ?馬鹿かお前、これを見ろ!!」 手を前に突きだし大きく振るう。 するとカルナの後ろで爆発音が響き、彼が羽織るコートが大きくたなびく。 そんなの振るえるワケもねぇし、何の力も感じねぇ。 へっ!逃げるしかねぇお前に相応しいな!ソレ!!」 「…そうか、確かにこの槍は、神々の王であるインドラが授けた物に相違ない。 しかし今のオレは、あの男の名代として赴いている。 「そしてオレは 英雄 ・・ だ。 「ここから先、一人でも越えようものならその瞬間、お前達を殺し尽くす。 英雄と自らを称したのならば、その真偽をこのオレに見せるがいい」 片目を閉じ、もう片方の揺れぬ水面のような瞳が彼らを捉えて離さない。 誰かがタラリと冷や汗を流し、それはいつしか全員に伝播した。 魂が、心が理解してしまったのだ。 「~~ッ!こ、虚仮脅しだ!!数はこっちの方が上なんだ!!ビビッてんじゃねぇ!!」 男が今まで間違った方法で積み上げた自信。 それが彼らの心に浸透し、理解した思いを上書きする。 「かかれ!!」という声と共に、誰もがその線を越える。 普通ならば遠距離からでも攻撃すればと思うだろう。 しかしまともな司令官もいない、更にカルナが解き放った英雄としての威圧にやられた彼らはすでに、まともな思考などできようもない。 そもそも今まで誰かに流され、熱に浮かされたまま悪魔や堕天使など、人とそう変わらぬ姿の命を絶つという重さも理解せずに殺して来た彼らだ。 後ろにいた者達は何が起きたか理解できず、ピチャリと頬に跳ねた血を見てようやく今、自分が命の取り合いをしようとしていたと理解し、瞬間反転。 そのまま逃げようとするが…時すでに遅し。 「言ったはずだぞ。 一人でも線を越えれば殺し尽くすと」 再び一閃すれば、彼らの身体だけでなく、視界に入る全ての建物すら二つに別たれる。 すでにリーダー格として振る舞っていた男は、カルナの初撃により、無様にその骸を晒して横たわっていた。 そのままカルナは魔力放出などの特殊な攻撃方法を使わず、己が重ねた技量のみを持って、五分もかからぬ内に、その場にいた50人程を宣言通り殺し尽した。 彼が羽織るコートは肩から落ちるどころか、血の一滴すら着いていない。 血の海と成り果てた光景を一瞥し、カルナは再び移動を開始する。 そのスピードは先程の比ではない。 もとよりカルナは目的すら分からない、こちらを追って来る彼らの正体が分からず、問うために速度を合わせていたのだ。 だがその目的が分かった今、わざわざ遅く移動する道理もなく、何より先程彼らは同じ人間である己ですら躊躇いなく攻撃してきた。 ならば妖狐である弥々こそが最も危ういと、カルナは先程からこの異界で感じる数多の闘争の気配から、彼女の存在を探ろうとする。 「……そこか」 集中する為に閉じていた眼を開き、更に速度を上げる為に魔力を纏い、目の前に存在する建物を幾つも倒壊させつつ彼女のもとへ向かうカルナ。 凄まじい爆発音を鳴り響かせ、ついに到着したカルナを待っていた弥々。 その姿は…。 「…弥々……?」 先程のカルナと同じように、大勢の刺客に囲まれ、着ていた着物は酷く損壊。 美しい肌にはワザとらしく切り傷が無数に付けられ、嬲られた後と見られる姿がそこにあった。 「弥々、しっかりしろ。 お前程の女が何故このような…」 生きた者がこの場にいないと確認し、カルナは彼女を抱きかかえ、名を呼ぶ。 だが彼女は気絶しているらしく、更に顔色は優れぬまま滂沱の汗を玉のように浮かべ、呼吸も酷く浅い。 名を【 火食い蜥蜴 サラマンダー 】と言い、その名の通り、炎を取り込み己が力とする、まさに弥々との戦いの為に曹操達が送り込んだものだった。 更にこの【 火食い蜥蜴 サラマンダー 】は、大型の蜥蜴に見られる特徴…つまりは毒すら保有しており、弥々は今まさにその毒に犯されていた。 無論、彼女もやられるばかりではなかった。 もし…もしカルナが間に合わなければ…彼女は八坂に代わり、死よりも辛い、女としての辱めを受けていただろう。 【敗者は辱めろ】と、曹操が 大儀を与えた ・・・・・・ 者達の手によって…。 「…っぁ……し…しゃどの…?」 ようやく目を覚ました弥々だが…やはり、酷く苦しそうに息を吐く。 「出口を探す」とカルナが彼女を、今は己が纏う穢れすら気にしていられないといわんばかりに抱きかかえようとするが…弥々はそんな彼を引き留めるように、力なく袖を引き。 「置いて…くだ…まし。 だが…全てを是と捉えるこの男でも、それだけは看過できない。 「それはできない。 お前には、この地を案内し素晴らしき景色を見せてくれた恩がある。 なるべく彼女に負荷の掛らぬよう、だが速度を落とさず広い視野をと屋根を 伝 つた い、カルナは飛ぶように駆ける。 徐々に人化も解け、狐耳と尻尾が現れ霞む視界の中弥々は、抱きかかえられたカルナの腕の中で身を委ね、その 抱 いだ かれた胸へと耳を当てる。 聴こえてくるのは静かでありながら、当てた耳が火傷しそうな程の熱き血潮を全身へと送る鼓動の音。 寄せては返すさざ波のように、一定のリズムを刻むカルナの心音。 そこには突如連れ去られ、敵の攻撃に晒されたにも関わらず、微塵の恐怖や不安も抱いていないと分かる、彼の心情が有り有りと映し出されていた。 無意識に顔をシャツに擦りつけるような仕草を弥々は見せ、ようやく彼女はこの不動の大木が如き安心感を与えてくれる、施しの英雄の名を心中にて呟く。 (…カルナ様……) 今も身命が削られているこの最中、弥々には恐怖などなく、まるで暖かな日差しに包まれたような気すらしていた。 それもそうだろう。 なにせこの男は、常にこの星をあまねく照らす太陽の御子なのだから。 男を時に誑かす、妖狐としての生を受けて以来、人から向けられるのは欲情の視線。 女だから…それだけで京都守護を任せられぬと侮辱され、それは拾ってくれた八坂と鞍馬天狗が推薦してくれるまで続き、ようやく持てた誇りは先程、人の手によって地に堕ちた。 しかし…それでもこの男だけは、己を素晴らしき戦士だと褒め讃え、暖かく包んでくれた。 しかし弥々はそれでいいと力無く、カルナには分からぬよう笑う。 理解した。 理解してしまった。 神々の王インドラとその格を同じくして、この日の本の主神天照大御神とまた同じ太陽神であるスーリヤ。 その息子に自分は知らなかったとはいえ、一度矛を向けたのだ。 まさしく万死に値する蛮行だろう。 更に…その身分はあまりにも違いすぎるのだ。 主神とほぼ同じ格を有した大英雄と、神々の眷属の一員とはいえその末端…更には妖狐にまで格落ちした自分。 くたりと力無く彼に抱かれる今の自分のどこに、少しでもこの英雄に相応しいと誇れる箇所があるというのだろうか。 それに…それに自分は今でも、この京都を守りたいという思いがある。 つまりはほんの刹那とはいえ、この素晴らしい英雄とこの地を天秤にかけ、更には思いをしかと告げればこの英雄は、応えてくれるやもと酷い愚妄が頭を 過 よ ぎった。 何と…何と自分は、卑しい女なのだろうか…っ。 叶わぬ初恋、揺れる心。 焦がれる程の恋慕は涙となって、彼女の頬を伝う。 その複雑に過ぎる心境は、この『貧者の慧眼』を持つカルナでも、分からぬものだ。 だから少しでも、苦痛をほんの僅かばかりでも忘れられるようにと、彼は語り掛ける。 「弥々、お前が何故泣くのかは、オレには分からない。 だが母は言っていた。 辛い時は、とにかく涙を流すものだと」 叫びたい、愛しているのだと。 今にでもこの唇を重ね、貴方に思いを告げたい。 でも…。 「はい…はい…っ、少しだけ…胸を借りとうございます……っ」 「構わない。 それくらいの器量はあるつもりだ。 辛いだろうが…もう少しだ」 顔を隠すように、ギュっとスーツを握る弥々。 カルナは更に、出口を探さんと速度を上げる。 (…おかしい、これだけ駆けまわろうと、その綻びすら無いとは…もしやここは、閉じられた空間か…?) 10分ほど後、カルナは弥々を伴い、京都タワーから辺りを俯瞰していた。 そこから見えるのは薄暗い空と、陰鬱とした表情を見せる京都の街並み…そして数か所から昇る闘争の気配。 だがどうやらそれは終わったらしく、今は遠くに見える二条城へと何らかの力が集まっていることが伺える。 そこに恐らくは、今回の首謀者がいるだろう。 しかしカルナは敢えてそこへは向かわず、更には焦りすら見せていた。 「ハァっ、ハァ…ッ!ア゛ぐ…ッ!!」 弥々を蝕む毒が更に彼女の全身へと回り、今や抱きかかえる事すら難しい程に、苦しみもがいていたからだ。 どうにかせねば…このままでは間に合わない。 (…なりふり構ってはいられぬか) 覚悟を決め、弥々の肩をそっと抱きかかえる。 「弥々。 オレはこれから、お前を連れて敵の首魁へと乗り込む。 …危険に晒してしまうが……」 置いて行くという選択は出来ない。 ここへ来る道中も彼らは追撃に見舞われ、その全てをカルナは弥々を抱いたまま、突破してきたのだ。 もしかしたらと、置いてゆけば今度こそと不安が彼を襲う。 しかしまるで死人のような土気を見せる顔色でありながら、弥々はカルナを安心させるかのように微笑みを浮かべながら、彼の頬を撫で。 「し…じます……あなたに…身を…委ね…から」 掠れる声で囁き、再び気絶したのか…添えられた手が地面に落ちようとする。 が、その手を落としてなるものかと握りしめる、 肉刺 まめ だらけの手がそこにはあった。 「その覚悟、しかと受け止めた。 ならばオレも応えるとしよう」 宣言するかのような声音で、カルナは弥々を横たわらせ、父スーリヤから今生でも再び授けられた耳飾り…その上に取り付けられた、虹色に輝くトヴァシュトリ神が作りしカフスへと手を伸ばし、僅かばかり外す。 瞬間、カルナの足下に具足が出現。 拷問に等しき痛みがカルナを襲うが…その表情を僅かばかり顰めただけで、足から流れる血すら気にせず弥々にその具足の一部を持たせる。 すると死人のような顔色が、軽くではあるが回復したではないか。 その様子に安堵した表情を見せ、いざ向かわんと二条城へと視線を向けると。 「っ!この気配…斉天大聖殿か」 かつて相対し、いつか再び相まみえんと約定を交わしたあの老猿の気配があるではないか。 確か彼は、『氣』や『仙術』という回復術を使えた覚えがある。 逸る気持ちで魔力を放出。 『グルォォォオオ!!』 『グルルァァアア!!』 猛々しい獣の咆哮が響く。 そちらに目を向け、カルナが見たのは美しい金毛を靡かせる巨大な九本の尾を持つ狐、おそらくあれが八坂なのだろう。 その証拠に、金色に輝く巨体からは、弥々とよく似た 神気 ・・ を微かに感じる。 それと相対するかのような位置取りで、威嚇するは二匹のドラゴン。 カルナはその姿を視界に捉え、驚愕の表情を浮かべる。 片方はまだあの老猿がいるから分かる。 あの時見逃した、確か 玉龍 ウーロン だっただろうか……だがもう一匹、その姿を見てカルナは、心に抱いた思いを口にする。 「ヴリトラか、何と…… 憐れな ・・・ 」 古代インドに生まれた者ならば、誰もが知る偉大なる蛇(アヒ)。 その巨体は天地を覆い、生命を営む上で大切な、水を覆い隠す者として恐れられ、最後は壮絶な死闘の上、インドラの手により殺された。 しかしヴリトラの死後暫くは、インドラはこの大いなる蛇(アヒ)を退治したにも関わらず恐れ、我が名声を高める素晴らしき者であったと彼は『ヴリトラハン』(ヴリトラを退治せし者)の名を掲げ、至上の誉れとした。 だが…あの姿は何だ…? あの程度であれば、クシャトリヤであれば誰でも殴殺できるほどに弱く、更には己であっても殺しきる事が難しいと断言できるその不死性は、今や微塵も感知できない。 何より…。 「大いなる蛇(アヒ)よ、何故お前が現世に存在している。 …これでは誇り高きあの死闘の全てが、無意味な泡へと消えてしまう」 何より目の前に存在するこの邪龍は、完全に一度 死んだのだ ・・・・・。 それがこうして目の前に存在し、まるでかつての誇り高き姿を忘れたかのように、無意味に黒炎を撒き散らし、 八坂程度の実力者 ・・・・・・・・ を相手に苦戦している。 インドラの実力、その権能である槍を持つがゆえに…偉大なる武神が恐れた、かつてのヴリトラの実力を理解できるがゆえに…カルナにはまるで、無理やり生きる真似を強要されているかのような、今のヴリトラの姿があまりにも憐れで仕方なかった。 だが今は、ヴリトラに憐憫を感じている場合ではない。 カフスの影響で、初代がカルナに気づけぬまま仙術で目覚めさせたイッセーの全力。 しかし この程度 ・・・・ では彼の鎧、【 日輪よ、具足となれ カヴァーチャ&クンダーラ 】に掠り傷一つ付ける事など不可能。 だが…今カルナの腕の中には、弥々がいる。 しばらくし、これで安心して降りられるとカルナはパチパチと全てが燃え堕ちる地獄のような光景の中、弥々を抱きかかえ。 「この場でお前に会えた幸福に感謝しよう。 斉天大聖よ、どうか彼女を助けてほしい」 初代の前に降り立つカルナ。 そこには初代だけでなく、突然の事に唖然となり、身動き一つ取ることも出来ず、ただ見ているだけしかできなかったイッセー達の姿もあった。

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