あまん きみこ 死去。 あまんきみこ初のエッセイ集『空の絵本』

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あまん きみこ 死去

児童文学作家あまんきみこさんの講演会「おはなしが生まれるとき」が、2012年6月24日(日) 14:00〜開催された。 募集人数70名に対し、会場最大収容人数120名に迫る100名を超える聴衆を迎えることになり主催者としてはありがたい悲鳴に駆け回ることになった。 寝物語は面白いと困る。 祖父は、偉人伝だったし、母は、自分とそっくりの困った女の子が良い子になる話を聞かせてくれた。 子どもには平衡感覚があるのか、どの人が面白いから、どの人の話を聞きたいという思いはなく、まんべんなく6人の部屋を訪れていたと思う。 物語の子守唄だったと思う。 体を成さない寝物語は、その人のぬくもりの中で、その人の声で聞くことに意味があったのだと思う。 その他には謡本。 父の所蔵の高価な和紙の謡曲の本を読んだ。 難しかったけれど、声を出して読めば「解る」という経験をした。 病弱な自分にとって、窓に切り取られた空は最高の「絵本」だった。 最初の作品は、『車のいろは空のいろ』の「くましんし」だが、はじめは、外の景色が映る位ピカピカの黒い車だった。 しかし、後に空のいろになる。 そのほかにも、舞台として空を選んでいる作品も多い。 古田足日さん編集のおはなしのピースウォークに収録されている『空はつながっている』は、あまんさんには珍しく、満州から引き上げてくる人々に配られた青酸カリのことなどが題材になっており、直接的な物語になっているが・・・。 目隠しを取られ、ぐるぐる回るような思いで迎えた終戦。 テレビドラマでは、終戦のキーワードとして、青い空と、空襲がなくなったことでの夜の灯りが描かれることが多い。 青い空は同感だが、終戦後は、夜の灯りはすぐにはともせなかった。 満州は真っ暗で、第二の怖さ・・・ソ連兵に家に踏み込まれる経験。 しかし、子どもであった自分は、怖くはなかったとも言えるのかもしれない。 親が側にいたから。 保護者の力を信じているのが子どもかもしれない。 戦争中、満州の人とは分離した場所で暮らしていた。 子どもだった自分には、中国の人のことを慮ることができなかった。 自分たちは、日向の場所を歩いていた。 そして、そのせいで日陰を作っていることに気付かなかった。 私は、そのツケを払っていない。 私と戦争は切り離せないものとして、一生のテーマである。 あまんさんの作品には、温かなお母さんとの心のやり取りが多く描かれており、実際にもそういう濃密な時間を過ごされたのだろうと想像していた。 43歳という若さでお母さんは亡くなられたということ。 早くにお母さんを亡くされていたことは意外な思いで読んだ。 お母さんが大好きだったというご主人との結婚。 私はお母さんの好きな人と結婚したのよとあまんさんはおっしゃった。 そして、婚約が整い、その披露の夜、家庭についての心得など多くのことをあまんさんと語り、ガンを患っていたお母さんは意識不明になり亡くなったというエピソードをあかされた。 死者は生者の中に生きる。 私の中に母がいる。 私が生きていることで、母が生きて行く。 生きているということは、たくさんの死者を大切にすることでもある。 『ちいちゃんのかげおくり』について 自分の中では、ちいちゃんは、「かげおくり」がつなぐ女三代の物語の真ん中に位置するはずの女の子だった。 おばあさん は なみこさん おかあさん は ちいちゃん 子どもは せんこちゃん 一年間くらい、ずっと考えたけれど、ちいちゃんは、生きて母になることはなく、死んでしまった。 未来を奪うのが戦争なのだ・・・そう、考えている。 私は、自分の描きたい世界をずっと思っている。 それは、物語に恋をしているような気持ち。 どんな画家さんと仕事がしたいとかいう思いはなく、自分の描きたい世界を書くだけだ。 今、書きたいものは、竹林の光と風。 たけのこが伸びるとき、親竹が枯れる。 「竹の秋」は、春の季語・・・。

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小学校高学年から大人にもおすすめエッセイ集• のんびりしたいときに• あまり本は読まない人や朝読書にもおすすめ 空の絵本 あまんきみこさんは、タクシー運転手・松井さんと不思議なお客様との物語「車のいろは空のいろ 白いぼうし 新装版 車のいろは空のいろ 」や「ちいちゃんのかげおくり あかね創作えほん 11 」などの代表作で知られる児童文学作家。 国語の時間に教科書で読んだり、図書室から本を借りて読んだり、一度はあまんさんの物語とどこかで出会っているのではないでしょうか。 わたしも子どものころにあまんさんの物語を読みました。 そして自分がお母さんになり、今度は自分の子どもたちと一緒に読み返してきました。 そんな思い出があるからでしょうか、あまんさんの物語をには、どこかにしまい込んでいたあたたかい思い出を懐かしく感じさせてくれるような不思議な魅力があります。 『空の絵本』は、児童作家あまんきみこさんのはじめてのエッセイ集です。 出版されたのは2008年。 あまんきみこさんは、1931年生まれの作家さん。 わたしが生まれる前からもう40年も子どもたちのための物語を書き続けています。 これがはじめてのエッセイ集だなんて、なんだか不思議な感じがします。 ここにおさめられているのは、これまでにどこかしらで発表されてきたあまんさんのエッセイをまとめたものです。 1900年代から2006年までに書かれたものが中心です。 小学校1年生の春、通学路で見つけた花摘みに夢中になり遅刻したことやおかあさんとの台所でのあじみのお手伝いの記憶。 優しいお母さんとの原体験の風景。 どれもが、まるであまんさんの物語に出てくるような心をほんのりとあたためてくれるエピソードばかり。 ひとつ読み終えるごとにほっこりとした余韻に包まれます。 中でも、多いのがお母さんとのエピソードです。 ひとりっ子で優しいお母さんとの思い出が多いあまんさんですが、十代で母を亡くした時の悲しく切ない思いは胸に迫ります。 中学生や高校生はもちろん、いま「おかあさん」の人にも手に取って欲しいエッセイ集です。 松成真理子さんの絵もほっこりとします。 表紙のデザインもすてきですよね。 朝読書にもおすすめ いくつかの短いエピソードで仕上がっているので、朝読書のような短い時間に一編ずつ読むのもおすすめです。 わたしは、寝る前にひとつづつ読みます。 ぐっすり眠れます。 著者プロフィール あまんきみこ 1931年、旧満州に生まれる。 19歳で婚約し、高校卒業と同時に結婚。 その後、日本女子大学児童文学学科(通信)で学び、卒業。 与田準一と出会い、児童文学の道へ。 坪田譲治主宰の「びわの実学校」に投稿。 1968年、「びわの実学校」の発表作品を集めた『車のいろは空の色』を出版し、日本児童文学者協会新人賞、野間児童文芸推奨作品賞を受賞。 その後も子どもたちに愛されるたくさんの物語を発表。 2001年紫綬褒章受賞するなど、日本を代表する児童文学作家さん。 【主な受賞歴】 1968『車のいろは空のいろ』 第1回日本児童文学者協会新人賞 野間児童文芸推奨作品賞 1979 『ひつじぐものむこうに』産経児童出版文化賞 1983『ちいちゃんのかげおくり』小学館文学賞 2004『きつねのかみさま』日本絵本賞 2016 第51回 東燃ゼネラル児童文化賞 ほか受賞多数 あわせて読みたい.

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楽天ブックス: 車のいろは空のいろ 春のお客さん

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こんにちは!Buzz Fixer編集部の吉井です。 『ねずみくんの絵本』シリーズで知られる絵本作家の 上野紀子さんが 死去しました。 読売新聞オンラインなどによると、速報で以下のように報じています。 「ねずみくんの絵本」シリーズの絵で知られる絵本作家、画家の上野紀子(うえの・のりこ、本名・中江紀子=なかえ・のりこ)さんが2月28日、死去した。 78歳だった。 葬儀は近親者で済ませた。 夫の中江嘉男さんが文を担当し、絵本を合作。 1974年から、たくさんの友達を持つ「ねずみくん」の日常を描いたシリーズを発表し、計35巻・累計400万部以上を発行した。 第1作「ねずみくんのチョッキ」で講談社出版文化賞絵本賞。 2005年には、中江さんと共に巌谷小波文芸賞を受賞した。 ほかに絵本「ちいちゃんのかげおくり」(あまんきみこ作)などがある。 小さい頃に彼女が手がけた作品を読んだ記憶がある人も多く、ネットでも悲しみの声が多数寄せられています。 死因は病気? 上野紀子 絵本作家 が死去 冒頭で記載したように、絵本作家の上野紀子さんが死去しました。 日本を代表する絵本作家の訃報は、読売新聞以外にも数多くのメディアが速報で報じています。 しかし、いずれのメディアでも具体的な 死因については明らかにされていません。 現時点では唯一、時事通信だけが東京都内の病院で死去したことを伝えています。 上野紀子さん(絵本画家)が2月28日、東京都の病院で死去した。 78歳だった。 埼玉県出身。 葬儀は近親者で済ませた。 喪主は夫で絵本作家のなかえよしを(本名中江嘉男)氏。 ここについては、最新情報が入り次第追記致します。 ネットの反応 今回の報道を受けて、世論はどのように反応しているのでしょうか? ネットの掲示板などに書き込まれたユーザーの声の一部を紹介します。 家にこの絵本あります。 子供の頃好きな絵本の1つでした。 沢山の絵本を買ってくれた親には今とても感謝しています。 絵本との出会いは自分という人間を豊かにしてくれました。 子供に読み聞かせしながら、自分も楽しんで読ませて頂きました。 絵本界にずっと生き残る作品だと思います。 有難うございました。 最近、とても素敵な絵本作家さんが亡くなられていますね。 何年経っても変わらず良いものが、今後も沢山愛されますように。 保育の現場でも使い続けていきます。 小学生の時に学校の図書館にあったちいちゃんのかげおくりを読みました。 初めて戦争の悲惨な事をこの本で知りました。 またねずみくんシリーズのようにほんわかした絵も好きでした。 なんの取り柄もなかった小学生の私が、ちいちゃんのかげおくりの劇でちいちゃんを演じ、先生に褒められたことを今でも覚えています。 そして、今は2歳の娘にねずみくんの話を読み聞かせし、娘はねずみくんとねみちゃんが大好きです。 良い絵本を描くと、その絵本はいつまでも残り、どの時代の子も読み聞かせをしてもらい記憶に残る、とてもステキなお仕事だと思います。 ありがとうございました。 ご冥福をお祈りします。 今は成人になってるが、ねずみくんのチョッキは子供たちに読み聞かせた記憶がある。 伸びてしまったチョッキの絵はよく覚えています。 この方の作品だったのですね、ありがとうございます。 ちいちゃんのかげおくり小さい頃何度も音読した記憶があります。 とても切ない物語でしたね。 子供の心にいつまでも残ってくれる名作を出してくれてありがとうございます。 ご冥福をお祈りします。

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