蓬莱 の 玉 の 枝。 『竹取物語』の原文・現代語訳5

『竹取物語』の原文・現代語訳7

蓬莱 の 玉 の 枝

551 蓬莱と蓬莱本館との違いは? 昭和20年「蓬莱食堂」という名前で3人の仲間で創立され更なる発展を目指して551蓬莱(㈱蓬莱)・蓬莱本館・蓬莱別館と別の会社になりました。 現在551蓬莱と蓬莱本館が豚まんを作っています。 551蓬莱の特徴 551はモチモチした生地にする為、工場から150分以内の場所にしかお店を出していないので関西圏にしかありますせん。 お店はすべて直営店で、店頭でひとつひとつ手作りしています。 お店もガラス張りで豚まんを手際良く具を詰めてくるっとひねって作っているところが見られます。 スーパーでの冷蔵、冷凍商品の販売はしてないようです。 生の豚まんは売ってなく店頭で蒸した状態でしか売っていないので、電車やバスなどで持ち帰る場合には「誰か551買ってるな」とバレてしまいます。 一部の駅・空港の店舗ではあつあつの豚まんを急速冷蔵した「チルド豚まん」があるそうです。 551蓬莱はどこで買えるの? お店はすべて直営店で、百貨店や駅周辺での店舗販売になります。 東京や博多など百貨店の催事も行っているようですよ。 蓬莱本館の特徴 生協やスーパーや駅のお土産コーナーで販売してあります。 こちらは冷蔵・冷凍の商品なので匂いの心配はいらないですし、近所で買えたりするので手軽に美味しい豚まんが味わえます。 玉ねぎの品質にもこだわり豚肉も良質でジューシーなものを仕入れてられます。 もちろん難波にレストランもあります。 店舗では豚まんの手作り体験があります。 こだわりの生地とオリジナルの具材で作る豚まんは格別ですね。 お子さんと一緒に豚まん作りも良いですね。 蓬莱本館はどこで買えるの? 生協やスーパーや駅のお土産コーナーで販売 2 2つの豚まんの味を比べてみよう まずはパッケージの違い 赤っぽいパッケージでよく似ていますね。 551蓬莱の豚まんには「551」と書かれています。 見た目の違い 551蓬莱 手作りっぽいひねり具合です。 下に敷いてものは紙ではなく、蓬莱では、豚まんが座っているところから「ザブトン」と呼んでいるこの薄木、実は松の木なんです。 このザブトンの香り、豚まんの味にすごく大切なものなのですよ。 口に入れようとした時に、豚まん自身の香りとともに、微かに香る松の木の香り。 これも一体で551蓬莱の豚まんです。 オリジナルのからし付き。 蓬莱本館 皮がフワフワ、つるつるしていて美味しそうですね。 下に敷いてあるものは薄い紙です。 原材料の違い 551蓬莱 小麦粉、豚肉、玉ねぎ、砂糖、でん粉、しょうゆ、食塩、イースト、香辛料、調味料(アミノ酸)、膨張剤、(原材料の一部に大豆を含む) 蓬莱本館 皮(小麦粉、砂糖、ラード、イースト、植物油脂、食塩)、具(たまねぎ、豚肉、豚脂、しょうゆ(大豆、小麦含む)、砂糖、しいたけ、食塩、ごま油、こしょう)、増粘剤(加工でん粉・増粘多糖類)、ベーキングパウダー、調味料(アミノ酸等)、pH調整剤、グリシン、乳化剤 味の方はというと・・・ 551蓬莱 皮はボリュームがあり厚くてほんのり甘みがあります。 具は肉がぎっしりと詰まっていて濃厚な味わいです。 お肉の美味しい味がします。 蓬莱本館 皮の厚みはバランスが良く、味はあっさりしていました。 具は玉ねぎとお肉の割合が程よく両方の素材が効いてあっさりした味わい。 551に比べると玉ねぎのシャキシャキした感じもします。 551には入っていない しいたけも入っています。 豚まんは食べ比べることにより違いがわかりましたが、一品で食べると全く違いがわかりませんね。 どちらも美味しいです。 ネットでは買えないの? 美味しい豚まん、食べたくなってきたでしょ?大丈夫です。 ネット販売もしています! 551蓬莱 公式オンラインショップ 近鉄百貨店 楽天市場 蓬莱本館 公式オンラインショップ 楽天市場で通販 まとめ 関西人でも知らなかった人の方が多い?かもしれない551蓬莱と蓬莱本館の違い。 551蓬莱はアイスキャンディーでTVCMが放映されているので「蓬莱」といえば「551」と思ってしまう方が多いです。 実は全く別の会社だったんですね。 どちらの豚まんも寒い季節は、ふうふうとしながら食べるのも美味しいですよね。 からしをちょっと付けて食べるのも美味しいですよ。 どちらも関西を代表する豚まん。 食べ比べに、お土産に是非2種類の豚まんを買って、家族や友達と仲良く食べ比べしてください。 きっと楽しめますよ! 店舗情報 551蓬莱(株式会社 蓬莱) 本店 大阪市中央区難波3-6-3 (レストランもあります) TEL 06-6641-0551 蓬莱 本館 大阪府大阪市中央区難波3-6-1 TEL 06-6634-6836 関連記事 自分で包める「551豚まん」はこちら.

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「竹取物語:蓬莱の玉の枝(ほうらいのたまのえ)〜前編〜」の現代語訳(口語訳)

蓬莱 の 玉 の 枝

くらもちの皇子は、心たばかりある人にて、公には、 くらもちの皇子は心の中に策略がある人なので、朝廷には 「筑紫の国に湯あみにまからむ」 「筑紫の国に湯治に参ります。 」 とていとま申して、かぐや姫の家には、 といって休暇を申し出て、かぐや姫の家には 「玉の枝取りになむまかる」 「蓬莱の枝を取りに行って参ります。 」 と言はせて下りたまふに、 と使者に言わせてお出かけになろうとするので、 仕うまつるべき人々皆 難波まで御送りしけり。 皇子、 皇子にお仕えする人々は皆、難波までお見送りに行ったのでした。 皇子は 「いと忍びて」 「お忍びなので」 とのたまはせて、 とおっしゃり 人もあまた率ておはしまさず、 お供の人をそんなに多くはお連れにならずに、 近う仕うまつる限りして出でたまひぬ。 身近にお仕えする人たちだけを連れてお出かけになられました。 御送りの人々見奉り送りて帰りぬ。 お見送りにきた人々は、皇子をお見送りしてから帰っていきました。 「おはしぬ」 「行ってしまわれた。 」 と人には見えたまひて、 と人々には見せかけて、 三日ばかりありて漕ぎ帰りたまひぬ。 三日ほどして、難波に漕ぎ戻っていらっしゃいました。 かねてこと皆仰せたりければ、 (皇子は)あらかじめ、やることをすべて命じていらっしゃったので、 その時一の宝なりける鍛冶匠六人を召し取りて、 その当時、宝とされるほど技術の高い鍛冶匠を6人呼び寄せて、 たはやすく人寄りて来まじき家を造りて、 簡単に近寄ることのできない家を作り、 かまどを三重にしこめて、 かまどを3重にこしらえて、 匠らを入れたまひつつ、 その中に鍛冶匠たちをいれました。 皇子も同じ所にこもりたまひて、 皇子もその中にお入りになって、 しらせたまひたる限り十六所を、 お治めになっている16の土地をはじめ、 かみに蔵をあけて、玉の枝を作りたまふ。 蔵の財産をつぎこんで玉の枝をお作りになりました。 かぐや姫のたまふやうにたがはす作りいでつ。 かぐや姫がおっしゃっていたのと全く違わないようにお作りになりました。 いとかしこくたばかりて、 とてもうまくたくらんで、 難波にみそかに持ていでぬ。 玉の枝を難波までこっそりと運んだのです。 「舟に乗りて帰り来にけり」 「船に乗って帰ってきました。 」 と殿に告げやりて、 と屋敷に告げて、 いといたく苦しがりたるさましてゐたまへり。 (自分は)たいそう疲れていらっしゃる様子をしていました。 迎へに人多く参りたり。 多くの人が迎えにやってきましたが、 玉の枝をば長櫃(ながひつ)に入れて、 玉の枝は長櫃にいれて、 物おほひて持ちて参る。 物で覆って持っていらっしゃいました。 いつか聞きけむ、 人々はどこから聞いたのでしょうか、 「くらもちの皇子は優曇華(うどんげ)の花持ちて上りたまへり」 「くらもちの皇子は、優曇華の花を持って帰っていらっしゃった。 」 とののしりけり。 と騒ぎたてました。 これをかぐや姫聞きて、 これを聞いたかぐや姫は、 われは皇子に負けぬべしと、 「私は皇子に負けてしまうだろう」と思って、 胸うちつぶれて思ひけり。 胸がひどく痛んで心配しているのでした。 While ZATTA strives to keep content on this Site updated, accurate and complete, ZATTA will not be responsible for any damage or loss related to the accuracy, completeness or timeliness of the content provided on this Site. The content provided on this Site is intended for informational purposes only. ZATTA assumes no responsibility or liability for any actions taken as a result of using this Site, or for errors or omissions in content.

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中学校国語 古文/竹取物語

蓬莱 の 玉 の 枝

=くらもちの皇子は、心で謀をする人であって、朝廷 には「筑紫の国に湯治に参るつもりです」と休暇を 願い出ながら、かぐや姫の家には「玉の枝を取りに 参ります」と使者に伝言させて、都から下向なさる が、その時、お仕えすべき人々はみな難波まで皇子 をお送りした。 皇子、「いと忍びて」とのたまわせて、人もあまた率 (ゐ)ておはしまさず。 近う仕うまつるかぎりしてい でたまひぬ。 御送りの人々、見たてまつり送りて帰り ぬ。 =皇子は「とても人目を忍んでいて」と周囲に言わせ なさって、人も多く連れていらっしゃらない。 身近 にお仕えする者だけをお供に出立なさった。 お送り の人々は、お見送りすると都へ帰った。 「おはしましぬ」と人には見えたまひて、三日ばかり ありて、漕ぎ帰りたまひぬ。 =「旅に出立なさった」と人には思わせていらっしゃ って、三日ほどしてから舟を漕いで都に帰っていら っしゃった。 かねて、事みな仰せたりければ、その時、一の宝なり ける鍛冶工匠(たくみ)六人を召し取りて、たはやす く人寄り来(く)まじき家を作りて、竈(かまど)を 三重(みへ)にしこめて、工匠らを入れたまひつつ、 皇子も同じ所に籠りたまひて、領(し)らせたまひた るかぎり十六所(そ)をかみに、蔵をあげて、玉の枝 を作りたまふ。 =予てから事は全てお命じになっていたので、その時 当時一流であった鍛冶工匠六人を呼び付け集めなさ って、容易に人が寄って来れない家を作り竈の囲い を三重にしつらえて、そこに工匠らをお入れになり ながら皇子も同じ所にお籠りになって、領有なさる 十六ヶ所の荘園を初めに蔵の財産まで全てを投じて 玉の枝をお作りになる。 かぐや姫ののたまふに違(たが)はず作りいでつ。 い とかしこくたばかりて、難波にみそかに持ていでぬ。 「船に乗りて帰り来にけり」と殿に告げやりて、いと いたく苦しがりたるさましてゐたまヘリ。 迎へに人多 く参りたり。 =(かくして)かぐや姫が仰るのに違う事なく作り上 げしまった。 (そして)とても上手に謀をして、難 波に密かに持ち出した。 「船に乗って帰って来たの だ」と使者を通して屋敷に告げて、とてもひどく苦 しがっている様子で座っていらっしゃった。 皇子を 迎えに人が多く参上した。 玉の枝をば長櫃(ながびつ)に入れて、物おほいて持 ちて参る。 いつか聞きけむ、「くらもちの皇子は優曇 華(うどんぐゑ)の花持ちて上(のぼ)りたまへり」 とののしりけり。 =玉の枝を長櫃に入れて、覆いを上に被せて持って参 る。 いつ聞いたのだろうか、人々は「くらもちの皇 子は優曇華の花を持って上京なさっている」と大声 で騒いでいた。 これをかぐや姫聞きて、我はこの皇子に負けぬべしと、 胸つぶれて思ひけり。 =かぐや姫はこれを聞きつけて、自分はこの皇子にき っと負けてしまうだろうと、胸がつぶれるような思 いでいた。 【二】<くらもちの皇子の偽りの苦労談> かかるほどに、門を叩きて、「くらもちの皇子おはし たり」と告ぐ。 「旅の御姿ながらおはしたり」といへ ば、あひたてまつる。 =こうしているうちに、皇子の従者が門を叩いて「く らもちの皇子がいらっしゃった」と告げる。 「旅の お姿のままお出でになった」と言うので、 翁がお会 いする。 皇子ののたまはく、「命を捨ててかの玉の枝持ちて来 たるとて、かぐや姫に見せたてまつりたまへ」といへ ば、翁持ちて入りたり。 この玉の枝に、文ぞつけたり ける。 =皇子が仰るには、「命を捨てる思いであの玉の枝を 持ち帰って来たと言って、かぐや姫にお見せして下 さい」と仰るので、翁がそれを持って姫の部屋に入 った。 この玉の枝に、皇子は手紙を付けていたのだ った。 (その手紙は) いたづらに 身はなしつとも 玉の枝(え)を 手折(たを)らでさらに 帰らざらまし =我が命を捨てたとしても、玉の枝を手に入れなくて は、絶対に帰って来なかっただろう これをもあはれとも見でをるに、たけとりの翁、走り 入りて、いはく、「この皇子に申したまひし蓬莱の玉 の枝を、一つの所あやまたず持ておはしませり。 何を もちて、とかく申すべき。 旅の御姿ながら、わが御家 へも寄りたまはずしておはしましたり。 はや、この皇 子にあひ仕うまつりたまへ」といふに、 =玉の枝もこの歌も、姫は心打たれる思いで見る事も しないでいると、竹取の翁が姫の部屋に走るように 入って言うには、「姫がこの皇子に申し上げなさっ た蓬莱の玉の枝を、皇子は何一つ過つ事なく持って いらっしゃった。 どういう理由であれこれ申す事が 出来ようか。 旅のお姿のままでご自身のお屋敷へも お寄りにならずにいらっしゃった。 早くこの皇子に 妻となりお仕え申し上げなさい」と言うと、 物もいはず、頬杖(つらづゑ)をつきて、いみじく嘆 かしげに思ひたり。 =姫は物も言わずに頬杖をついて、たいそう嘆かわし そうに思い沈んでいた。 =この皇子は「今でさえも、何とも言ってはいけない のか」と言うと、そのまま部屋の縁に這い上りなっ た。 翁理(ことわり)に思ふ。 「この国に見えぬ玉の枝な り。 このたびは、いかでか辞(いな)びまうさむ。 人 ざまもよき人におはす」などいひゐたり。 =翁はもっともだと思う。 「この国では見る事の出来 ない玉の枝である。 今度はどうしてお断りする事が 出来ようか。 人柄も良い方でいらっしゃる」などと 言って姫の前に座っている。 かぐや姫のいふやう、「親ののたまふことをひたぶる に辞びまうさむことのいとほしさに」と、取りがたき 物を、かくあさましく持て来ることを、ねたく思ふ。 =かぐや姫が言う事には「親が仰る事をひたすらお断 りするのが気の毒で(あのように申したのだが)」 と言って、取るのが難しい物をこのように呆れる程 過たずに皇子が持って来る事を、憎らしく思う。 翁は閨(ねや)のうち、しつらひなどす。 =翁は寝室の中で、室内の調度類を飾り付けたりなど する。 翁、皇子に申すやう、「いかなる所にかこの木はさぶ らひけむ。 あやしくうるはしくめでたき物にも」と申 す。 =翁が皇子に申し上げる事には、「どんな所にこの木 はあったのでしょうか。 不思議なほど麗しく素晴ら しい物ですね」と申し上げる。 皇子、答へてのたまはく、「一昨々年(さをととし) の二月(きさらぎ)の十日ごろに、難波より船に乗り て、海の中にいでて、行かむ方(かた)も知らずおぼ えしかど、思ふこと成らで世の中に生きて何かせむと 思ひしかば、ただ、むなしき風ににまかせて歩(あり) く。 =皇子が答えて仰る事には、「三年前の二月十日頃に 難波から船に乗って海の中に出て、行くべき方角も 分からなく思えたが、心に思う事が成就できないで 世の中で生きていても仕方がないと思ったので、た だ、どちらに吹くか考えても無駄な風に身を任せて あちらこちらを船で回った。 命死なばいかがはせむ、生きてあらむかぎりかく歩き て、蓬莱といふらむ山にあふやと、海に漕ぎただよひ 歩きて、我が国のうちを離れて歩きまかりしに、ある 時は、浪荒れつつ海の底にも入りぬべく、ある時には 、風につけて知らぬ国に吹き寄せられて、鬼のやうな るものいで来て、殺さむとしき。 =命がなくなったならどうしようか、生きてこの世に 存在する限りはこのようにあちらこちらを船で回っ て蓬莱というような山に出会えるかもしれないと思 い、海であちらこちらを船で漕ぎ漂って、我が国の 中から離れてあちらこちらと行ったが、ある時は浪 が荒れ続けて海の底にも沈んでしまいそうになり、 またある時は風の吹くままに知らない国に吹き寄せ られ、鬼のような怪物が現れて来て自分を殺そうと した。 =ある時には、来た方角もこれからの行先も分からず 海の中に紛れて行方不明になりそうになった。 ある時には、糧(かて)つきて、草の根を食物(くひ もの)としき。 ある時は、いはむ方なくむくつけげな る物来て、食ひかからむとしき。 ある時には、海の貝 を取りて命をつぐ。 =ある時には、食料が尽き果てて(島に生える)草の 根を食べ物とした。 またある時は、言いようもなく 気味悪い感じの化け物が出現して、自分に食いかか ろうとした。 またある時には、海の貝を取って命を つないだ。 旅の空に、助けたまふべき人もなき所に、いろいろの 病をして、行く方そらもおぼえず。 =頼りなく心細い旅先の地で、助け下さるような人も いない所なのに、色々の病気をしてこれからの行く 方角ですらも分からなくなった。 船の行くにまかせて、海に漂ひて、五百日といふ辰の 時ばかりに、海のなかに、はつかに山見ゆ。 船の楫を なむ迫(せ)めて見る。 海の上にただよへる山、いと 大きにてあり。 その山のさま、高く、うるはし。 =船が行くのに任せて海を漂流して、五百日という日 の午前八時頃に、海の中に僅かに山が見える。 船の 楫を操作して山に近づき迫って見る。 海の上に漂っ ている山はとても大きい。 その山の様子は高く麗し い。 これや我が求むる山ならむと思ひて、さすがに恐ろし くおぼえて、山のめぐりをさしめぐらして、二三日ば かり、見歩 くに、天人のよそほひしたる女、山の中よ りいで来て、銀(しろかね)の金鋺(かなまる)を持 ちて、水を汲み歩く。 =これが私が求めている山だろうと思うが、それでも やはり恐ろしく思われて、山の周囲を船で漕ぎ巡り 二三日程あちらこちららと見て回ると、天人の服装 をした女が山の中から現れ出て、銀の金鋺を持って 水を汲んで歩き回っている。 これを見て、船より下りて、「この山の名を何とか申 す」と問ふ。 女、答へていはく、『これは蓬莱の山な り』と答ふ。 =これを見て、船から下りて「この山の名を何と申す か」と尋ねる。 女が答えて言う事には『これは蓬莱 の山である』と答える。 これを聞くに、嬉しきことかぎりなし。 この女、『か くのたまふは誰(たれ)ぞ』と問ふ、『我が名はうか んるり』といひて、ふと、山の中に入りぬ。 =これを聞いた時、嬉しい事この上なかった。 『この ように仰る貴方は誰か』と尋ねると、この女は『我 が名はうかんるり』と言って、さっと山の中に入っ た。 =その山は、見ると全く登る事が出来るようでない程 険しい。 その山のそばひらをめぐれば、世の中になき花の木ど もたてり。 金(こがね)、銀(しろかね)、瑠璃色 (るりいろ)の水、山より流れいでたり。 それには、 色々の玉の橋わたせり。 そのあたりに照り輝く木ども 立てり。 =その山の側面を巡ると、この世にはない花の木々が 立っている。 金・銀・瑠璃色の水が山から流れ出て いる。 その水には様々な色の玉で造った橋を渡して いて、その橋の辺りに照り輝く木々が立っている。 その中に、この取りて持ちてまうで来たりしはいとわ ろかりしかども、のたまひしに違わましかばと、この 花を折りてまうで来たるなり。 山はかぎりなくおもし ろし。 =その中で、この取って持ち帰って参ったのはあまり 良くなかったが、姫が仰ったのに違うならよくない だろうと、この花を折って帰って参ったのである。 その山はこの上なく素晴らしい。 世にたとふべきにあらざりしかど、この枝を折りてし かば、さらに心もとなくて、船に乗りて、追風(おひ かぜ)吹きて、四百余日になむ、まうで来にし。 =この世で譬える事の出来るものではなかったが、こ の枝を折ってしまったので全く落ち着かなくて、船 に乗ると追風が吹いて四百日余りで帰って参りまし た。 大願力(だいぐわんりき)にや。 難波より、昨日なむ 都のまうで来つる。 =仏にお願いした故のお蔭であろうか。 昨日、難波か ら都に帰って参りました。

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