ファクターx。 環境用語集:「ファクターX」|EICネット

(2ページ目)「なぜ日本の新型コロナ死者数は少ないのか?」山中伸弥が橋下徹に語った“ファクターXの存在”

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今年3月に、「山中伸弥による新型コロナウイルス情報発信」サイトを開設。 あらゆるメディアで新型コロナウイルスの情報を発信すると、6月には所長を務める京都大学iPS細胞研究所が、新型コロナウイルスの第2波に備え、大阪府と連携協定を締結。 今回は、そんな山中教授が京都のiPS細胞研究所からリモートで出演。 研究者として、このウイルスをどう見ているのかを話してもらった。 そもそも山中教授にとっては専門外である新型コロナウイルス。 「大変なことになる可能性があると思った」と、ウイルスの性質が明らかになるにつれ危機感を持ったという。 「2月末に一斉休校やイベントの自粛が要請され、(政府の対応の早さが)素晴らしかった。 でも『この1、2週間が山場です』と国民に呼びかけたことに『1、2週間だけ』我慢すればいいのだという誤解があったと思う」と指摘。 これまで発生したウイルスを例に挙げ、「僕は、ウイルスの専門家じゃないけど、恐怖に似たような感覚をものすごく覚えた」と話し、山中教授が抱く新型コロナウイルスへの「2つの危機感」を語った。 その後、研究所の広報や家族の反対を押し切る形で新型コロナウイルスの脅威を発信。 「必ず出口はある。 5年後には絶対終わっている」--そう語る山中教授の真意とは。 世界中が翻弄(ほんろう)された新型コロナウイルス。 治療薬とワクチンの課題、そして、山中さんが考える新型コロナウイルスとの付き合い方をサワコに語る。

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「なぜ日本の新型コロナ死者数は少ないのか?」山中伸弥が橋下徹に語った“ファクターXの存在”

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山中伸弥氏(/flickr) たとえばノーベル賞科学者である山中伸弥氏(京都大学iPS細胞研究所所長)は、「日本の感染拡大が欧米に比べて緩やかなのは、絶対に何か理由があるはず」と述べ、「何が理由なのかはわからないのですけれど、僕は仮に『ファクターX』と呼んでいます」と語った。 また、「慶応大など8大学・研究機関」は、「日本人が欧米に比べ人口当たりの死亡者数が少ない点に注目し、日本人の重症化に関係する遺伝子を探す」のだという。 「欧米の死者数より日本の死者数が少ない」ことに驚いて研究に邁進するだけでも眉を顰めたくなるが、日本が「世界各国に比べて死者数が大幅に抑え込めた」とことを理由にして、「京都大学大学院医学研究科の上久保靖彦特定教授と、吉備国際大学 岡山県 の高橋淳教授らの研究グループ」は、「実は日本人には新型コロナウイルスの免疫があった」と断言しているのだという。 ここまでくると、ほとんど犯罪的だ、とすら思う。 これらの科学者の方々は、現代世界にいくつの国があるのか、ご存知ないのだろうか?「この世界には、欧米と日本しかない」という恐るべき世界観にもとづいて、次々と怪しい仮説を国民に宣伝する無責任さには、呆れかえるしかない。 日本は「特別」なのか? 日本の取り組みの成績が、世界的に見てどの程度のところに位置づけられるのか、客観的に数字で見てみよう。 そのためには、このサイトなどを見るのが一番便利だ(参照:)。 213の国・地域における日本の位置づけが一目でわかる。 日本は累積感染者数で40位・死者数で28位に位置し、人口100万人あたりで見ると、累積感染者数で142位、死者数で94位である。 213の対象国の中で真ん中くらいの順位だ。 大型連休終盤、人気の少ない渋谷(/flickr) もちろんこれは、世界各国が相当の努力を払っている中での成績だ。 私はこの成績でも、日本は十分に堅実な成果を出している、と評価すべきだと思っている。 ただし、この程度の世界中位の成績では、「日本人には特別な遺伝子がある」とか、「日本人はすでに集団免疫を獲得している」とかといった仮説を裏付ける根拠には全くならないはずだ。 ちなみに評判の悪いPCR検査数だが、日本は総数で世界31位、人口100万あたりで129位である。 これも際立って多いわけではないが、最底辺でもなく、だいたい感染者数と死者数にみあった水準で検査を行っていると言えると思う。 他国を見て、まずすぐに気づくのが、感染者数・死者数において、 欧米諸国が最悪の成績になっている、ということだ。 たとえば人口100万にあたりの死者数を上位から見ていくと、つぎのようになる。 サンマリノ、ベルギー、アンドラ、スペイン、イタリア、イギリス、フランス、スウェーデン、オランダ領セント・マーチン島、オランダ、アイルランド、アメリカ合衆国、マン島、チャネル諸島、スイス、英領モントセラト、である。 17位でエクアドルが出てくるまでの上位16位を欧州(とその海外領土)と合衆国で占めている。 驚くべき地域的な偏差で、欧米諸国が、世界最悪の死者数を出しているのである。 つまり、 世界の欧米以外の国々の全てが、「欧米より死者数が少ない」のである。 それにもかかわらず、「欧米より少ない」というだけの理由で、科学者たちが「日本人には特別な遺伝子がある」「日本人は集団免疫をすでに獲得している」などと主張しているという状況は、驚くべき事態だ。 時代錯誤のつもりなのか根拠のない偏見を持ち、「世界には欧米と日本しかない」という世界観を持つ方々は、何を手掛かりにしてるのだろうか。 欧米と日本以外では、真面目に検査をして感染者や死者を発見する能力もない、と疑っているのだろうか。 「致死率」で日本の成績を比べてみる そこで感染者に対する死者の割合としての「致死率」を見てみたい。 確かに各国の検査体制の充実度などによって、感染者総数の発見は、左右される。 だが、よほどのことがないと、確定感染者の中から死者が出た際に、発見されない、ということはないだろう。 このworldometerサイトでは、感染者数に対する死者の割合はすぐにはわからないので、アルバイトを雇って213の国・地域の「致死率」を計算した。 すると日本の致死率は5. 最悪の致死率から数えて213件中の57位である。 やはり中位の成績である。 「致死率」のワースト10位を見てみよう。 オランダ領セント・マーチン島、イエメン、ベルギー、フランス、イタリア、イギリス、ハンガリー、オランダ、英領ヴァージン島、アンティグア・バーブーダ、である。 カリブ海の小国のアンティグア・バーブーダと、戦争中の大混乱状態にあるイエメンを除くと、やはり全て欧州(とその海外領土)である。 大きな傾向を見るために、地域ごとの致死率を見てみよう(国連公式地域分類に依拠)。 アフリカ:3. 0%(北アフリカ:4. 6%、東アフリカ1. 7%、中部アフリカ2. 7%、南部アフリカ2. 0%、西アフリカ2. 1%) 米州:5. 7%(北米:5. 9%、カリビアン3. 3%、中米8. 8%、南米4. 9%) アジア:2. 8%(中央アジア:0. 6%、東アジア:5. 1%、東南アジア:3. 0%、南アジア:3. 4%、西アジア:1. 5%) ヨーロッパ:8. 6%(東欧:1. 6%、北欧:12. 4%、南欧:10. 9%、西欧:10. 5%) オセアニア:1. 4% 世界で致死率が10%を超えているのは、北欧・南欧・西欧だけである。 次に高いのが中米と北米だ。 実は世界平均は6. 2%なので、世界平均より高い致死率は、東欧を除く欧州と中米だけであり、北米が全体で世界平均くらいだ(ニューヨーク市で7. 9%)。 つまり欧州・北米・中米だけで世界平均を上げており、残りの地域は全て世界平均より低い、というのが現状である。 日本を含む東アジアの致死率も、世界平均の少し下くらいで、中位の成績である。 マスク姿のイギリスの人々(flickr) 結局、注目すべきは、欧州(中米・北米一部地域)の異常な致死率の高さである。 欧米以外の地域を見て、「欧米よりも低い」と言ってみることには、ほとんど何も意味がない。 それにもかかわらず、「欧米より日本の感染者・死者が少ない」ことを「奇跡」とか「不思議」とかと考え、「日本人には特別な遺伝子がある」「日本人はすでに集団免疫を獲得している」といった仮説の裏付けになるなどと主張してみせるのは、あまりに滑稽だ。 「ファクターX」前提のズレ 山中教授の「ファクターX」は、そもそもの問いのところでおかしい、と言わざるを得ない。 「なぜ欧米より日本の感染者・死者が少ないのか」と問うことに、ほとんど何も意味はない。 問うべきは、「 なぜ欧米ではこんなに致死率が高いのか」である。 政策的事情で医療崩壊を起こしたこと、行動様式の問題、生活習慣や慢性疾患などの要素、さらには「自然免疫」の面で欧米人が不利になっている事情があるかもしれない。 複合的な要素があるのではないだろうか。 ただ、いずれにせよ 「なぜ日本では致死率が低いのか」ではなく、「なぜ欧米では致死率が高いのか」という問いを出すのでなければ、「ファクターX」が見えてくることはないだろう。 万が一にも、「世界には欧米と日本しかない」といった意味不明な世界観で、奇妙な仮説を事実であるかのように吹聴したうえで、これまでの「日本モデル」の成果の評価を拒んだり、今後の「日本モデル」の政策の妥当性の議論を妨害したりすることのないように、科学者の方々には、強くお願いをしたい。 関連拙稿: (なお「致死率」計算に使った2020年5月26日GMT0時の世界COVID-19状況のデータは、できるようにしておいた。

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池田信夫 blog : 日本人が新型コロナ感染をまぬがれた「ファクターX」は何か

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新型コロナウイルスへの対策としては、徹底的な検査に基づく感染者の同定と隔離、そして社会全体の活動縮小の2つがあります。 日本は両方の対策とも、他の国と比べると緩やかでした。 PCR検査数は少なく、中国や韓国のようにスマートフォンのGPS機能を用いた感染者の監視を行うこともなく、さらには社会全体の活動自粛も、ロックダウンを行った欧米諸国より緩やかでした。 しかし、感染者や死亡者の数は、欧米より少なくて済んでいます。 何故でしょうか?? 私は、何か理由があるはずと考えており、それをファクターXと呼んでいます。 ファクターXを明らかにできれば、今後の対策戦略に活かすことが出来るはずです。 ファクターXの候補 ・クラスター対策班や保健所職員等による献身的なクラスター対策 ・マラソンなど大規模イベント休止、休校要請により国民が早期 2月後半)から危機感を共有 ・マスク着用や毎日の入浴などの高い衛生意識 ・ハグや握手、大声での会話などが少ない生活文化 ・日本人の遺伝的要因 ・BCG接種など、何らかの公衆衛生政策の影響 ・2020年1月までの、何らかのウイルス感染の影響 ・ウイルスの遺伝子変異の影響 などが考えられます。 遺伝的要因については、私たちもiPS細胞を使った研究を開始しています。 しかしファクターXの実態が明らかになるまでには時間がかかります。 今後、社会活動の制限を最小限に抑えるためには、実態不明のファクターXに頼ることなく、医療体制の整備と共に、検査体制、感染者の同定と隔離体制をしっかり整えることが重要です。 これが、日本の対策の基本方針であると理解しました。 The Hammer and the Danceは、3月末にTomas Pueyo氏により提唱されました。 彼は、新型コロナウイルスの急激な感染増加は医療崩壊をもたらすことから、一日も早くLockdownのような強力な対策で感染者数を徹底的に減らすことが必要と強調しています。 しかし感染がいったん収束しても、対策を緩めすぎると再び感染者が急増する危険があります。 しかし彼は、最初のHammerで時間を稼ぐことにより、様々な備えをすることができ、第2波を防ぐことが出来ると提唱しています。 様々な備えには、 ・徹底的な検査と隔離 ・医療体制の整備(ICUベッドの増床、N95マスクや防御着の確保) ・治療薬やワクチンの開発 ・人の行動変容(物理的距離をとる) が含まれます。 これらの対策を取ることにより、ウイルスとの共存が可能となります。 The Hammerの段階で感染者を減らせば減らすほど、次のThe Danceの対策が楽になります。 緊急事態宣言の延長が決まったのは、Hammerによる対策がもうしばらくは必要と判断されたのではと、推察します。 Tomas Pueyoが対策を決定する指標として重視しているのが実効再生産数(R です。 一人の感染者が何人に感染させるかという数値です。 対策を行わないと、新型コロナウイルスのRは2. 5程度であると考えられています。 5日程度で次の人に感染させることがわかっていますので、5日ごとに2. 5倍ずつ、対数的に感染者が急増することになります。 The Hammerの段階では、Rを0. 5程度まで下げて、感染者を出来うる限り減らすことが必要です。 5を0. 5に減らすためには、人と人の接触を0. 5=0. 一方、The Danceの段階ではRを1弱(1は超えない)に抑える範囲で、経済活動を再開する必要があります。 さもなければ、医療崩壊は防ぐことが出来ても、経済が崩壊します。 5=0. 先月中旬、新型コロナウイルスに感染し、入院とホテルでの療養を滞在された方からお話を伺うことが出来ました。 その内容から、いくつかの課題を再認識しましした。 【症状がでても、濃厚接触者であっても、 PCR 検査をなかなか受けることが出来ない】 お話しを伺った方は、東京都の会社員です。 同僚の方が 4月 6日から咳が始まり、 9日からは発熱で休まれていたそうですが、 14日の夜に PCR検査の結果、新型コロナウイルスであることがわかりました。 ご本人は、 4月 13日の帰宅後に悪寒が始まりました。 翌日は出勤するも倦怠感があり、帰宅後に 37. 4度の発熱がありました。 翌日から会社を休みましたが 37度台の発熱が続きました。 頭痛も生じました。 16日に保健所に電話しますがなかなかつながらず、 10回目でようやくつながったそうです。 症状や同僚が陽性であることを告げると、保健所から再度、電話しますとの回答でした。 17日(金曜日)も 37度前後の発熱が続き、夕方 18時ごろやっと保健所から電話があり、 20日(月曜日)に検査の予約が取れました。 しかし、週末に悪化したらどうしようと不安になり、会社に相談。 産業医から A病院宛の紹介状をバイク便で頂いたそうです。 18日になって 38度台に熱が上がり、咳も悪化。 頭痛も続き、パイナップルの味が無くなり、呼吸が苦しくなりました。 紹介状が手元にあったので、深夜、救急で A病院に受診できたそうです。 レントゲンと CTを見ると、軽く肺炎。 同じフロアの同僚がコロナ陽性だったというと、たぶんコロナですねと。 PCRを受け、その日から入院。 区の保健所によって、 PCRを受けられるか受けられないか、ものすごい差があるのが現実とのことです。 相当 PCRは絞り込まれているようで、この方の濃厚接触者であるご主人と子供 2人は PCRを受けられなかったとのことです。 自宅で 2週間待機するように指示がありましたが、健康観察の電話は無かったとのことです。 幸い、ご家族に症状は出なかったそうです。 【陰性化確認の PCR 検査が 9 回】 19日も 38度近く熱があり、咳もひどい状態が続きました。 PCRで陽性判明。 コロナ 3人部屋に移動。 今、治療薬として候補に上がっている薬の 1つを処方されたとのことです。 その薬の効果かどうかはわかりませんが、 20、 21日は 37度前後に解熱。 48時間 37. 22日は 36度台に解熱しましたが、 PCRでは陽性。 その後、 23、 24、 25, 26、 27、 28日と 7日連続で PCR検査を受けますが陽性だったそうです。 しかし 29日と 30日の PCR検査が 2回とも陰性であったため、その日のうちに退院されました。 陰性確認の PCRが合計で 9回、行われています。 これは少ない方で、知り合われた他の感染者の方には、 16回とか 20回の方もおられたとのことです 【療養ホテルの課題】 この方は、 4月 23日に熱も下がり、体調も良いので、療養ホテルに移動されたそうです。 しかし、ホテルに着いたとたんに絶望感を感じられました。 アウンサンスーチンのような軟禁状態に鬱になりそうになったとのことです。 24日のホテルでの PCR検査は陽性。 夕方に咳が止まらなくなったので、咳止めの処方をホテルスタッフにお願いしたそうです。 しかし、「ホテルにいる人は療養者であり患者ではない。 一切医療行為は出来ない」と言われ、絶望的になったそうです。 体調がものすごく悪くなったので、病院に戻してくれと強く主張し、病院に戻られたそうです。 「コロナは、人とのコミュニケーションを奪うという、病状よりも恐ろしいと思える副作用があります。 それが一番つらかった。 」と言われています。 (コメント) PCR検査に関しては、医師会や自治体で検体採取の体制を強化されています。 今後は、検査室における PCR反応そのものが律速段階になると思われます。 新規感染者同定のための検査と、陰性確認のための検査のバランスを上手くとる必要があります。 また民間検査会社や、各種研究機関も今以上に活用できないでしょうか。 療養ホテルでは、滞在されている感染者の孤独感、不安が強いと思われます。 オンライン診療等も活用し、ホテル滞在中であっても、毎日、医師や看護師と面談でき、薬など必要なものは差し入れが出来る体制に出来ないでしょうか。 東京都医師会によると、療養のホテルは、発症後間もない方が滞在する「上がり」ホテルと、入院して回復されつつある方が滞在する「下り」ホテルに区分しているとのことです。 上がりホテルでは、急激な重症化に備え、スタッフも多く配置し、入居者全員にパルスオキシメーターを配布しているとのことです。 自宅待機は重症化に対応できないので、ホテルでの療養を原則とするとのことです。 一方、下りホテルでは、パルスオキシメーターは各フロアに 1台で看護師が必要に応じて測定する、等の対応を取っているとのことです。 入居者のメンタルケアに案して、精神科医を含めたチームで対応に当たるとのことです。 新型コロナウイルスの感染は子供、特に10歳未満では非常に少ないという、インフルエンザとは異なる特徴があります。 報道されている範囲では、10歳未満の子供から集団感染がおこったケースは無いように思います(クラスター対策班への確認が必要ですが)。 子供でも重症化することもまれに報告されていますので注意は必要です。 しかし、ウイルスへの対策が長期になる可能性を考えると、保育園、幼稚園、小学校(特に低学年)の休園校措置は、緩和も含めて検討するべきかもしれません。 これに関して5月7日にNature誌が解説しています。 川崎病に似た症状の発生が欧米で報告されており、注意を要します。 How do children spread the coronavirus? Schools are beginning to reopen — but scientists are still trying to understand what the deal is with kids and COVID-19. Nature 5月7日 (内容) 学校の再開に関する論点をまとめたNature誌のニュース。 感染の感受性、他人への感染性、そして感染後の症状についてまとめている。 子供は感染しにくいか? 日本を含む世界各地のデータでは、20歳未満の感染者の割合は非常に少ない。 しかしこれは、子供は軽症や無症状が多く見逃されている可能性がある。 先日紹介した下記の論文では、大人と子供では感染率は変わらないと報告している。 子供は感染させにくいか? フランスアルプスでのクラスター では、9歳の子供が感染し症状が出た後に、3つの学校と1つのスキー教室に参加したが、誰ににも感染させなかったと報告されている。 一方、別の未査読の は、子供のウイルス量は大人と変わらないと報告している。 しかし、オーストラリアの小学校や高校での解析 では、子供や生徒からの感染はほとんど無かったことを報告している。 子供は感染しても軽症か? 多くの研究者が、子供は感染しても軽症、もしくは無症候であることで一致している。 しかし、その理由について様々な考えがある。 一つの仮説は、ウイルスが細胞に侵入するときに利用するACEタンパク質が、子供の細胞ではあまり作られないというものである。 証明するためには子供の肺組織が必要で、実際にはなかなか手に入れることが出来ない。 別の仮説は、子供は他のコロナウイルスによる普通感冒に最近、感染したことがあるので、新型コロナウイルスに対してもある程度の免疫を持っている可能性を指摘する。 しかし、新生児でも軽症や無症状が多いことは、この仮説では説明できない。 他の仮説では、子供においては、新型コロナウイルスに対する免疫反応が、ウイルスを攻撃するが、免疫反応の暴走を誘導するくらいは強くないと考えている。 一方で、子供においても重症化することはある。 特に、川崎病に似た症状が、ニューヨークや から報告されている。 もともと川崎病が多い日本、韓国、中国では、小児の新型コロナウイルス感染が見逃されている可能性が指摘されている。

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